<高校野球・春季青森県大会>◇24日◇青森県総合運動公園野球場◇準決勝
青森山田が14-11で光星学院を下し、2年連続11度目の東北大会出場を決めた。公式戦初スタメンの7番豊田駿介三塁手(3年)が5回に満塁、6回に2ランと2打席連続ホームランの大暴れ。チーム全得点の半分を1人でたたき出す、3安打7打点で勝利に貢献した。八戸西は3-1で青森北を破り、2年連続4度目の東北大会切符を手にした。
背番号15の「伏兵」豊田のバットが、ライバル光星学院との大一番に火を噴いた。4-8で迎えた5回裏1死満塁。左翼席に値千金の1発を放ち、たちまち同点に追いついた。6回に2点を勝ち越した後、さらに1死二塁から再び左翼席にたたき込み、ガッツポーズでホームイン。12-8と試合を決定づけた。
豊田は昨年秋にベンチ入りしたが、出番はなし。今年は3月の関東遠征で3番をもらい、2本塁打を打った。だが青森地区リーグ戦で右足スネに死球を受け、肉離れを起こし、戦線を離れていた。「スタメンに使ってもらい、自分の役割を果たすため、後につなげる打撃を心掛けただけ。でも感触は良かった」とニッコリだ。
豊田の父和泰さんは明大時代、80年春の東京6大学リーグで首位打者になった実績を持つ。伯父の誠佑さん(和泰さんの兄)も、明大で77年春のリーグ首位打者。リーグ史上初の兄弟首位打者と話題を呼んだ。和泰さんはその後ノンプロで、誠佑さんはプロ野球中日の選手として活躍(現スカウト)。豊田はいわばサラブレッドだ。
「自分は力がないので、いかに球をとらえてバットにうまく乗せるかがカギ」という豊田は、父からアドバイスを受けてきた。「手首の返しを柔らかく、左肩が開かないように、など言われます」。その成果を発揮した豊田を、渋谷良弥監督(61)も「期待していたが、よく打ってくれた」とたたえた。強力打線の青森山田にまた1人、新たな強打者が出現した。【北村宏平】

