今春のセンバツで153キロを計測した宇治山田商・平生拓也投手(3年)が三重大会へ向けて実戦に復帰した。28日、静岡・菊川市内で行われた常葉学園菊川との練習試合(常葉学園菊川6-4宇治山田商)に登板。9回11安打6失点、直球も最速143キロに止まり。だだ、センバツ後に本格的な実戦登板から遠ざかる要因となっていた腰痛にもメドが立った。豪腕が3季連続甲子園出場へ1歩前進した。

 平生の“復帰登板”は快投とはいかなかった。ブランクの影響もあり、序盤に常葉学園菊川打線に捕まった。2回1死一、三塁で7番戸狩に中前へ運ばれて2点を先制されると3、4回にも2点を失った。「甘い球が多かった。もっとインコースを使えれば良かった…」。直球、変化球ともに本来の状態ではなかっただけに、平生は不満げな表情で復帰戦を振り返った。

 センバツ後に行われた今春の県大会は試合数の多い夏を見据えてエースの登板はなし。その後の練習試合は腰痛の影響から短いイニングを投げただけにとどまっていた。腰の状態は上向いているが、最後の夏へ向けて万全を期すため、約2カ月半ぶりの本格的なマウンドとなったこの日の練習試合では、腰にコルセットを巻いて登板。それでも5回以降は無失点に抑えた。

 勝負の夏は目の前に迫っている。7月11日には三重大会が開幕する。宇治山田商は7月13日の2回戦で津商対上野農の勝者と対戦する。三重県では3校目となる3季連続甲子園へ向けて中居誠監督(39)は「最初から平生でいきます」と初戦の先発を明言した。平生も「けがとか言ってられない。絶対に甲子園に行きたい」。豪腕の最後の夏がいよいよ幕を開ける。【桝井聡】