掛川西がセンバツほぼ当確/高校野球
<高校野球・秋季東海大会:掛川西4-0享栄>◇1日◇岐阜・長良川球場◇準決勝
掛川西(静岡1位)が、享栄(愛知2位)に4-0で完勝し、来春のセンバツ出場を「当確」とした。0-0で迎えた4回裏1死無走者で、4番江塚諭一塁手(2年)が左翼に本塁打を放って先制すると、その後も効率良く追加点を挙げた。守ってはエースの堀野真投手(2年)が、相手打線を散発4安打に抑えて公式戦初完封。15年ぶり4回目の春の甲子園出場は、ほぼ確実となった。静清工(静岡2位)は、中京大中京(愛知3位)に2-8で敗れた。決勝は2日に行われる。
掛川西は強かった。9回表1死一塁で狙い通りの併殺で締めくくった堀野が、満面の笑みで勝又捕手に飛びついた。殊勲の江塚も、190センチの巨体を躍らせて、歓喜の輪に加わった。「ずっと我慢しながら投げていたら、相手が根負けしてくれた。これで甲子園? 強い享栄に勝ったいうことは分かるけど、実感はまだないですね」。上気した顔で、堀野がまくし立てた。
投打の柱が、期待通りの活躍を見せた鮮やかな勝利だった。序盤から堀野が、持ち味の制球力を駆使して凡打の山を築き、チームを鼓舞した。すると、投手戦の様相になりかけた4回裏、江塚が弾丸ライナーを左翼スタンドに突き刺した。フルカウントから相手エースの内角高めのスライダーを完ぺきに捕らえた一発で、試合の流れを呼び込んだ。「自分でもびっくりしました。でも、今日の勝利は、キャプテンの小崎を中心に、チームみんなでやってきたことの成果です」と江塚が胸を張った。
上村敏正監督(51)の力説した「プラス思考」の結晶だった。西部地区大会決勝で、浜松市立に1-3の完敗を喫した。「お前らは、いつも失敗を恐れている。こんなチームじゃ勝てんよ」という闘将のゲキに全員が目覚めた。練習も試合でも常に笑顔で、ボールを追いかけた。「今は、いい結果しか考えないで打席に立てる」と6回にダメ押しの2点適時打を放った勝又捕手が言った。低迷久しかった名門が、15年ぶりのセンバツ切符をほぼ確実にした。【大石健司】
[2008年11月2日11時48分 紙面から]
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