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光星学院完投負けも下沖146キロ/神宮大会

先発し、8回4失点で敗戦投手になった光星学院の下沖(撮影・藤田啓輔)
先発し、8回4失点で敗戦投手になった光星学院の下沖(撮影・藤田啓輔)

<神宮大会:慶応4-2光星学院>◇2日目◇16日◇高校の部準々決勝◇神宮

 光星学院(青森=東北地区代表)が2-4で慶応(神奈川=関東地区代表)に敗れた。打線は3安打と沈黙し、守っても4失策と乱れ、初出場での白星は飾れなかった。そんな中、エース下沖勇樹(2年)が自己最速を1キロ上回る146キロをマーク。4回以降は無安打に抑えるなど被安打5、自責点2と好投した。初の全国大会で存在感を強烈にアピールし、来春センバツへ期待を抱かせた。

 強力打線で優勝候補の慶応を相手に、下沖は1歩も引かなかった。3者凡退に仕留めたのが4イニング。最速146キロが出るとネット裏がざわついた。速球とチェンジアップの切れも良く、4回以降は無安打。だが序盤の失点が響いた。「緊張しスキを与えてしまった」と悔やんだ。

 2回に3安打で2点を失い、3回には守備の乱れで2点を追加された。不慣れな人工芝に加えて、小雨が降り続き、打球の球足が速かった。普段は考えられない送球ミスも出た。だが下沖は「初体験の人工芝で、エラーは出るものと思っていた。自分の投球ができなかったのがすべて」とバックをかばった。

 慶応の上田誠監督は「うわさ通りの好投手。後半は手も足も出なかった。エンジンがかかる前に点を取れて良かった」と下沖をたたえた。下沖は「後半、力を抜いて投げたら、自分のピッチングができた」と振り返り、自己最速を更新したことについては「うれしかった」と笑顔を見せた。

 岩手・福岡中で全国制覇したが、高校では初の全国舞台。主将でエースの立場としては苦い結果に終わり金沢成奉監督(42)も「悪くはなかった。全国大会では不可欠の内角攻めが、序盤からできていれば」と惜しんだ。それでも下沖は、確かな手応えをつかんだ。「この冬、自分のボールをさらに磨いて、来年の春に臨みます」。厳しい冬を乗り越えて、もう一回り成長して再び、晴れ舞台に怪腕が戻ってくる。【北村宏平】

 [2008年11月17日11時56分 紙面から]


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