日本高野連・田名部和裕参事(62)が今年5月に退任することが5日、分かった。60歳の定年を迎える前年の05年、事務局長から参事に異例の異動。実質定年を延長し、運営を支えてきた。同高野連はこの日が仕事始め。昨年11月就任の奥島孝康会長(69)による新体制が本格的に始まったこともあり、田名部参事は5月の評議員会で41年にわたる業務に区切りをつけることになった。

 関大野球部出身の田名部参事は69年、第6代事務局長に就任。佐伯達夫氏に始まり、牧野直隆氏、脇村春夫氏、奥島氏と4代の会長を支えてきた。95年の阪神淡路大震災で選抜大会の開催が危ぶまれた際には、牧野会長を助けて開会にこぎつけた。一昨年春に表面化した特待生問題は、脇村会長を支え解決に尽力。春夏甲子園の大会運営、他のアマ野球団体との連携業務などを担当した名物事務局長だった。今後は昨年4月就任の小森年展事務局長が奥島体制を支える。