野球部員の不祥事により第81回選抜高校野球大会の21世紀枠候補推薦を22日に辞退した名張桔梗丘が、夏へ向け再出発した。3年生部員2人の喫煙が発覚し、日本高野連への推薦辞退届から一夜明け、大会出場32校が決まった23日、同校グラウンドで練習を行った。

 前日に降った雨の影響でぬかるみが残るグラウンドで約3時間、いつも以上に声を張り上げ36人の全部員が一心不乱に白球を追いかけた。推薦辞退に沈む部員らの気持ちを考慮し練習中止も検討されたが、前日に部員だけで話し合いを行い永浜春喜監督(45)に練習実施を訴えた。「グラウンドに出てできることをやりたかった。みんなも同じ気持ち」と五軒矢大介主将(2年)。多くの部員がこの日、早朝からグラウンドの水抜きを行った。永浜監督は「逆に僕が力をもらった思い。涙が出そう」と声を詰まらせた。高野連からの処分は近日中に通達される見通しだが、チーム一丸で不祥事を乗り越え、夏の甲子園を目指す。