<高校野球:秋季中国大会>◇10月31日◇準決勝◇米子市民
広島1位の広陵が守備の乱れから失点を重ねるなど精彩を欠き、開星(島根1位)に3-5で敗れた。来春センバツには、中四国合わせて「5枠」に入る可能性は残ったが、確実となる決勝進出を逃した。関西(岡山1位)は5-0で石見智翠館(島根2位)を下した。関西と開星による決勝は1日に行われる。
広島王者が“センバツ当確”を逃した。初戦、準々決勝の2試合で計1失策の広陵が、王手の懸かった大一番でまさかの5失策。守備の乱れが招いた敗戦に、中井哲之監督(47)は「勝って出場を決めたいとの力みがあった。エラーから失点を重ねてしまった」と振り返った。
3回裏の守りが明暗を分けた。先頭に遊撃内野安打され、次打者の遊ゴロかと思われた打球を捕球ミス。さらに送りバントをエースの有原航平投手(2年)が「間に合うと思ったが、焦りもあった」と三塁悪送球して先制点を献上した。失策、死球絡みで適時打を許す最悪の流れで一気に5点を失った。
課題が浮き彫りになった。5打数5安打と気を吐いた主将の福田周平内野手(2年)は「冬場にしっかりと守備を固めなければ」と唇をかんだ。エースの制球力、中軸のタイムリー欠乏症…。最優先課題は主砲・丸子達也内野手(1年)のメンタル強化だ。20年目の中井体制で、初の「1年生夏4番」を経験しながら、好機に凡退して4打数1安打に終わった。中井監督、中学時代に所属した呉ファイターズの山本保総監督(66)が「精神的に強くなって欲しい」と奮起を促す。丸子も「精神面を重点的に鍛えたい」と誓った。
中井監督は「センバツ出場は神頼み。ただ、選ばれれば戦えるチーム」と言う。負の要素をすべて露呈しての敗戦は成長への糧でもある。広陵が、鍛錬の冬を過ごして吉報を待つ。【佐藤貴洋】


