<高校野球・秋季近畿大会:神戸国際大付3-0大阪桐蔭>◇3日◇決勝◇滋賀・皇子山

 神戸国際大付(兵庫1位)が5年ぶり2度目の秋の近畿王者になった。来秋のドラフト候補にあがる143キロ右腕のエース岡本健(2年)が大阪桐蔭(大阪1位)を4安打完封し快勝。神戸国際大付は14日開幕の明治神宮野球大会に近畿代表で出場。大会初日に四国代表の今治西(愛媛)と対戦する。

 近畿屈指のエースならではの決勝だった。大阪府大会で1試合平均12得点、近畿大会も2試合コールド勝ちの大阪桐蔭を4安打完封。兵庫県大会準決勝で東洋大姫路を延長15回無得点に封じて以来の無失点で、秋の近畿を締めくくった。「近畿大会ではきょうが一番でした」と胸を張った。

 大会初戦では北大津に3点を先制され9回2死から逆転の辛勝。準々決勝の天理戦は6回1イニングで3点を失った。「肩が開いてフォームが崩れていました」。この日は内角を攻め、小さな曲がりのスライダーで相手のフルスイングを封じた。

 ストレッチとジェットバスで疲労をとりながら兵庫県大会地区予選から通算10試合、78回1/3イニングを防御率1・15で投げ抜いた。最速148キロのPL学園・多司将仁らと近畿NO・1右腕を争うドラフト候補。「神宮はチームの目標でした」。4番で主将のスーパーエースが14日、全国にデビューする。【堀まどか】