明治神宮野球大会(14~18日、神宮球場)高校の部に、秋田商が東北地区代表として4年ぶり2度目の出場をする。10月の秋季東北大会で、ベンチ入り20人のうち8人が新型インフルエンザで戦線離脱しながら、4年ぶり5度目の優勝を飾った。今は体調も万全。初戦は14日の開幕戦で高岡商(富山=北信越代表)と対戦するが、ナインは「全力で戦う」と大張り切りだ。
秋田商ナインが未体験ゾーンに挑戦している。東北大会終了後も、新型インフルエンザで1、2年が学年閉鎖。4日間、練習ができなかった。その後も雨の日が多く、放課後はすぐ暗くなり、外での練習はほとんどできない。東北大会終了から1カ月。体調は回復したが、練習不足の不安は否めない。
だがナインは「まだ試合ができる」と口をそろえ、元気いっぱいだ。初戦の高岡商戦(午前8時半開始)に合わせて、午前6時15分から8時までの朝練習を5日から始めた。これは神宮球場の室内練習場で行う試合前の練習時間と同じ。「相手はうちと似たタイプのチームのよう。投手が良く、打線もしぶとい」と太田直監督(30)は見る。
東北王者の気負いはない。太田監督はナインに「東北大会で優勝させてもらったが、一番強いのではない」と繰り返し説いた。「各地区の優勝校とやれる願ってもない機会。うちは挑戦者。どれだけやれるかを早く見たい」と太田監督は無欲の戦いを強調する。
東北大会の後、練習試合を3戦行い2勝1敗。秋田に4-5で敗れ、角館に4-3、3年生チームに5-1で勝った。エース片岡元気(2年)は、東北大会の一関学院(岩手)戦の4回から、練習試合を含めて32イニング無失点。「ヒットを打たれても点を取られない。好調を持続している」と太田監督はいう。
片岡は「東北大会のピッチングは、まぐれだと思っていたが、その後の練習試合でも同じピッチングができ自信がついた。神宮大会ではまず1勝を目指す」ときっぱり。伝統校秋田商が全国の強豪に挑戦する。【北村宏平】

