帝京、前田監督父に捧げる4強/神宮大会
<神宮大会:帝京6-3北照>◇2日目◇15日◇高校の部準々決勝◇神宮
優勝候補に挙がる帝京(東京)が、鈴木昇太投手(2年)の投打にわたる活躍で4強入りを決めた。投げては3失点完投、打っては先制の2ランを放ち、勝利を導いた。
鈴木が投打に活躍した。5回1死二塁からスローカーブを左翼席に運ぶ先制2ラン。マウンドでは11個の三振を奪って131球を投げ切り「足をゆっくり上げるフォームに戻して、しっくりきました」と満足げだった。
大会直前の13日に父清忠さん(享年91)を亡くした前田三夫監督(60)にささげる勝利にもなった。同監督は「私事ですから選手には話してません。ずっと危篤状態で覚悟もしていました」と淡々と話したが、試合では違っていた。6回裏、直前の守備でミスをした選手を説教。さらに消極的な走塁をした塁上の走者に向かって、ベンチから身を乗り出して怒鳴った。執念が伝わってきた。試合後に記者から言われて訃報(ふほう)を知った鈴木は「先生は何も言わなかったけど、勝てばうれしいと思う。優勝したいです」と力を込めた。
[2009年11月16日9時18分 紙面から]
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