<明治神宮大会:大垣日大7-6嘉手納>◇15日◇高校の部準々決勝◇神宮
大垣日大(東海・岐阜)の名将・阪口慶三監督(65)が東邦(愛知)監督時代を含めて、神宮初勝利を挙げた。エース左腕、葛西侑也投手(1年)が6失点したが、嘉手納(九州・沖縄)を破り、4強に進出した。
1点差の接戦を制した阪口監督が、会見の最後になってようやく笑顔を見せた。東邦監督時代を含めて、甲子園春夏通算26度の出場を誇るが、意外や神宮は初勝利。感想を問われ、一呼吸置いて「最高ですね。(人工芝は)気持ちいいです」とかみしめた。
メモリアル勝利は、苦しんでものにした。1年生左腕、葛西が2回に先制を許すなど、9回12安打6失点。東海大会の常葉学園橘(静岡)戦で9回2死まで完全投球で1安打完封した実績があるが、高めに浮いたボールを打ち込まれた。阪口監督は「葛西が最少失点で抑えてくれると思った」と首をかしげる。9回にも2失点し「最後は疲れていた。腕の振りがあれだけ遅くなったのは見たことがない。これが大舞台ということなんでしょう」と厳しかった。
エースの不調は打撃陣がカバーした。2点を追う6回、4安打に3四球、相手失策などが絡んで打者11人の猛攻で6点を奪った。阪口監督は「6点取ったところは積極的なバッティングだった」と及第点を与えた。ただ1回1死満塁、4回無死満塁のチャンスはともにスクイズ失敗が絡んで、無得点に終わった。「(1回に)1点取っていれば、もっと楽な展開だった。1点の重さをつくづく感じた」と課題に挙げた。
次戦は今治西(愛媛)-開星(島根)の勝者と対戦する。阪口監督は「宿舎に戻っても試合の話しは一切しない。明日の練習でもケガしないように頑張ろうという話だけします」と、反省より「神宮2勝目」に気持ちを切り替える考えだ。【前田祐輔】

