<全国高校野球選手権:聖光学院1-0広陵>◇12日◇2回戦

 広陵(広島)・有原航平投手(3年)が、1球に泣いた。7回2死二、三塁、カウント2-3からの6球目。バットを振らせながらも暴投で1点を失う。「絶対に抑えてやろうと力が入った」と痛恨の1球を悔やんだ。

 4強入りしたセンバツは雨に泣いた。6月には右ひじ炎症に見舞われるなど万全ではなかった。それでも自己最速の149キロをマークするなど、4安打に抑えながらも初戦で姿を消した。「きちっと低めにいっていたし、自分の中では一番いい投球。観客も多くて楽しかった。みんなに感謝です」と涙交じりの笑顔で振り返った。

 今後は早大進学を希望している。「将来はプロ選手になりたい」と目標を口にした。今度は神宮での主役を狙う。