センバツに備え沖縄強化合宿5日目を迎えた静清(静岡)が「赤ヘル軍団」に学んだ。7日の午前練習後の昼休みを利用して、沖縄市野球場での広島のキャンプを約2時間見学。プロの動きを目の当たりにした選手たちは、目を輝かせて一挙手一投足を見つめていた。捕手がクルクルと回転し、目が回った状態で飛球を捕球する練習を見た加藤翔捕手(2年)は「ボールを見失った状態に似ている」と、早速午後の練習に取り入れた。

 投手陣は、一昨年にセンバツ優勝校の清峰(長崎)からドラフト1位で入団した今村猛投手(19)を熱心に見学。キャッチボールや打撃投球を見たエース野村亮介(2年)は「単純な動作でも、軸足でしっかり立って投げて、上体から突っ込まない。ボールに力が伝わっている投げ方はすごく参考になります」と、センバツ優勝投手の投球術を吸収していた。【栗田成芳】