第83回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)を控えた日本高野連は12日、15日の組み合わせ抽選会を予定通り行うことを確認した。今日13日に大阪市内で臨時運営委員会を開き、最終決定する。被災地域の出場校で、15日当日に大阪市内の抽選会場まで来られない学校があれば、代理抽選を認める方向。選抜大会そのものを予定通り開催する方向で準備を進めているが、山口雅生事務局長(59)は「刻一刻と状況が変わるので、抽選会以降の日程についてはその都度確認作業を行って決めます」と慎重に語った。

 1995年1月17日に阪神・淡路大震災が起きた際は甲子園が被災地だったため、行事日程を遅らせるなど慎重に事を進めた。2月1日に予定していた出場校を決める選考委員会を延期。1月26日に開催の方向に重点を置いた主催の意思を明らかにしたが、正式決定は持ち越した。開催への理解を得るため甲子園近隣自治会を回って協議を続け、兵庫県の貝原俊民知事に準備状況を報告した上で2月17日に開催決定を正式に発表した。同21日に組み合わせ抽選会を行い、3月25日に開幕を迎えた。

 また同高野連はこの日、選抜大会出場校の状況を調査する作業と、各都道府県連盟を通じて全国4115校の加盟校の被害状況を確認する作業を行った。