昨夏の甲子園大会に滋賀県代表として出場した県立北大津高校(大津市仰木の里)の硬式野球部員で、高校3年の男子生徒が、道交法違反(共同危険行為、無免許)の疑いで滋賀県警に逮捕されていたことが14日、県警や学校関係者への取材で分かった。

 逮捕は5月30日。逮捕容疑は2月6日深夜、大津市の国道161号を仲間ら十数人とミニバイク6台に乗って走行。途中で信号無視や蛇行運転をして集団暴走した疑い。

 滋賀県高野連によると、逮捕当日、北大津から口頭で概略の連絡があり、日本高野連に報告。日本高野連からは「詳細を調査し、文書で報告するように」と指示を受けた。高校は6月10日、文書を提出した。

 野球部関係者は9日、「部員はけがで練習を休んでいる」としていた。夏の全国高校野球選手権滋賀大会は30日に組み合わせ抽選会があり、7月14日に開幕する。滋賀県高野連は出場の可否について、「日本高野連の結論を待ちたい」としている。

 北大津の船野康浩校長は「学校として報告すべき所には報告している。個人情報でもあり、コメントは差し控える」としている。

 北大津は2004年と10年に夏の甲子園大会に出場した。