<高校野球沖縄大会:浦添商6-0久米島>◇19日◇1回戦

 プロ注目の浦添商の右腕佐村トラヴィス幹久投手(3年)が、久米島戦で1回無安打に抑え、チームを快勝発進に導いた。父は米国人、母は日本人の佐村が191センチから投げおろす直球は威力十分。9回に登板し、二ゴロと2三振。自己最速タイの144キロをマークするなど直球はほとんど140キロを超え、ネット裏のスカウトをうならせた。

 昨秋の県大会以降は肘痛や股関節痛に悩まされ、春以降は練習試合でも2イニングまでしか投げたことがない。「緊張したけど楽しみの気持ちの方が強かった。狙ったところに球が行きました」と久々の公式戦マウンドに明るい表情を見せた。目標は日本ハム・ダルビッシュ。「目標はプロです」。最後の夏、夢を目指して全力投球する。