<高校野球静岡大会:静岡11-4磐田南>◇22日◇3回戦

 静岡は1番・高階隼外野手(3年)の2試合連続本塁打で勝ち越し、コールド勝ちした。

 4回裏2死一塁、静岡・高階はリラックスして右打席に入った。「初回に点を取られて、打ちたい気持ちが強く力んだ部分があった」。磐田南に1回、先頭打者本塁打を打たれ始まった試合。3回にも1点を失った。5回コールドとした18日の沼津商との2回戦で2打数2安打1四球と好スタートを切った高階も硬くなった。見逃し三振、左飛と2打席続けて凡退した。

 2-2に追いついた直後の第3打席でその反省を生かした。1ボールからの2球目、インハイ直球を左翼スタンドにはじき返した。2試合連続となる通算13本目の本塁打。春の県大会でサイクル安打を記録するなど、大会屈指の強打者は「同点になって楽に打てた」と、お膳立てしてくれた味方への感謝を口にした。

 勢いに乗ったチームはその後も得点を重ねた。高階は7回にも二塁打を放ち5打数2安打。栗林俊輔監督(38)から「普通にずっと打っている選手だが、いいところで打ってくれた」とたたえられた。24日の静岡市立戦(静岡・草薙球場)からはいよいよ連戦が始まる。「間隔が空くよりも詰まった方が勢いが出る」と、切り込み隊長は体力勝負を歓迎していた。【石原正二郎】