19日未明に野球部の1年生部員が亡くなった青森山田高校では、一夜明けた20日も警察による捜査が行われた。現場の学校敷地内にある選手寮で約3時間の実況見分があったほか、美斉津忠也監督が前日19日に続き、警察署で事情聴取を受けた。部員の遺体は死因を特定するために解剖された後、遺族の意向で出身地の大阪へ移送された。副校長の花田惇校長職務代理と、今夏まで野球部の指揮を執った渋谷良弥前監督が同行した。

 同校は、警察の捜査や解剖の結果などを受け、今日21日午後6時から記者会見を行い詳細を発表する。死因究明が焦点となるが、学校関係者の1人は「死因は不詳だったと病院から聞いている」と話している。

 学校関係者によれば、死亡した1年生部員は18日夜、寮内でほかの1年生部員3人とともに焼き肉を食べていた。同午後11時過ぎに、2年生部員がこれを発見し、1年生部員の背中を素手でたたいた。その後、1年生部員は意識不明の状態となり、19日午前1時2分に搬送先の病院で死亡が確認された。