未来の女満別ナインよ、育て!
第84回選抜高校野球大会(3月21日開幕、甲子園)に21世紀枠で初出場する女満別(北海道)が10日、地元大空町内で少年野球教室を開いた。鈴木収監督(43)が2年前に始めたもので、近隣の子どもたちとの交流を通じて野球の楽しさや基本の大切さを分かってもらおうというのが目的。継続的に実施することでファンを増やし、部員不足解消につなげるメリットもある。
この日初めて参加した東藻琴ドリームズの市川碧人君(東藻琴小5年)は「お兄さんたちみたいになって、甲子園に行きたい」と笑顔で話した。小さな町から甲子園出場を決めた女満別ナインは今や、少年少女にとってあこがれの存在。女満別リトルマイティーズの古田博昭コーチ(25)は「先月は参加者が少なかったのですが、やはり甲子園が決まり、行きたいという子どもが増えました」とセンバツ効果を口にした。
「選手にとっても学習の場。自分の言葉で教える楽しさ、難しさを理解してほしい」。鈴木監督は野球教室を続けていくことが、部員不足に悩んだ野球部を支える一助になることを期待する。進行係を務めた副主将の芳野順哉右翼手(2年)は「野球の楽しさを分かってもらい、高校野球を続けてほしい」と、自分たちが少年時代に経験できなかった高校生との交流の意義を感じながら教えている。チーム全体の練習の合間を縫って、野球部の将来のためにしっかりと種をまいている。【中尾猛】

