高校ビッグ3の春が幕を開けた。高校野球の今季の対外試合が8日、解禁となった。第84回選抜高校野球(21日開幕、甲子園)に出場する「なにわのダルビッシュ」大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(2年)は8日、大阪市内で桜宮(大阪)戦に先発、最速145キロの直球を軸に7回4安打8奪三振1失点と好投した。7回に1点を失ったが「真っすぐで空振りも取れましたし変化球のコントロールもついたと思います。ただ決めに行った球の精度がまだ」と振り返った。

 1年秋の近畿大会初戦、2年夏の大阪大会決勝敗退で、今春ようやく甲子園登場。「以前は変化球でストライクが取れず首を絞めてきた」。安定した投球フォーム取得へ股関節の柔軟性を強化、今は180度開脚が可能。阪神など7球団のスカウトが視察し、西武後藤スカウトは「投球の力強さが増した」と目を細めた。