<春季高校野球北海道大会:小樽水産4-2倶知安農>◇19日◇小樽地区準決勝◇小樽桜ケ丘

 小樽地区では代表決定戦に進んだ北照が選抜枠で出場するため、小樽水産が42年ぶり2度目の代表権を獲得した。

 小樽水産に42年ぶり2度目の春が舞い込んだ。倶知安農を終盤に逆転。2点を追う7回表、敵失で1点を返した後、村上昴大中堅手(3年)の左翼線2点二塁打でひっくり返した。エース島田亮(2年)は9安打を浴びながらも、最後まで粘投。マウンド上に歓喜の輪が広がった。

 昨秋の地区代表決定戦で北照に7回コールドで敗れた。「打倒・北照」を目標に冬の練習に励んだ。雪上での紅白戦などにメンタルトレーニングも取り入れ、野球に直接関係がない講演会にも足を運んだ。今村和彦監督(39)は「プラスの気持ちで何事もやっていくことを学ばせようと思った」と振り返る。

 昨年11月中旬から12月末にかけ、ナインは地元の食品加工会社でアルバイトに励み、1人10万円を稼いだ。3月に初めて実施する関西遠征の費用のためだった。遠征では甲子園経験のある姫路工(兵庫)などと6試合をこなし、積極的な打撃スタイルなどを学んだ。センバツも観戦し、夏への刺激も受けた。

 初球を打って決勝打にした村上は「北照の選抜枠があって全道に出られると言われないよう、自力で北照に勝って全道に行きたい」と意気込む。正真正銘の春へ、雪辱の舞台は整った。