<春季高校野球福島大会:只見5-1田村>◇20日◇1回戦◇白河グリーンスタジアム
只見が田村を破り、10年ぶりの県1勝を挙げた。雪の多い冬に工夫した打撃練習が実を結んだ。
1-1の8回、只見は打者8人の猛攻で4得点を挙げた。南会津郡の地元は、桜が散った5月の半ばを過ぎた今も、グラウンドの脇に雪が5メートル積んである。冬場に鍛えた打撃が、春に花開いた。
長谷川清之監督(46)は「4月中旬から土の上で野球ができる」と話す。長い冬の間、選手たちは駐輪場にマシンとネットを配置し「簡易バッティングセンター」を作って打ち込んだ。小林祐太主将(3年)は「屋根が低いので、フライを打ったら当たってしまう」と、低く強い打球を徹底した。この日のフライアウトはわずか7つ。すべて単打で10年ぶりの県1勝をつかんだ。
部員28人中16人が只見中出身で、3年生は中学2年時の新人県大会で優勝している。小林は、当時チームメートで主将だった聖光学院・川合祥太朗外野手(3年)との対戦を熱望する。開会式後には「戦おうな」と声をかけられたという。小林は「絶対にあと1つ勝って、聖光学院とやりたい」。県大会ではずっと2勝目の壁に阻まれてきた只見。ライバルとの約束を果たすためにも、新たな歴史を作る。【鹿野雄太】


