<春季高校野球青森大会:大湊9-8三沢商>◇20日◇準々決勝◇弘前運動公園野球場

 昨秋準優勝の大湊が三沢商にサヨナラ勝ちし、2季連続ベスト4進出を決めた。1回表に一挙6点を奪われたが、劣勢をはね返し逆転した。

 大湊が驚異的な粘りをみせた。1回表、3安打1四球2失策で6点を献上。苦しい試合になった。だが1-7から4回裏、打者一巡の猛攻で一挙6点を挙げ同点。9回表に8-8に追いつかれたが、その裏1死一、三塁で6番野口幸太郎捕手(3年)が右犠飛を放ち、試合を決めた。

 「あの6失点で負けていたら今後に響いた」と工藤公治監督(39)はほっとした表情。「ミスをしたら倍返しがモットー。心が折れてはいけないと言い聞かせてきた」。佐藤航主将(3年=中堅手)も「焦りはなかった。みんなで必ずひっくり返せると思っていた」という。

 昨夏は3回戦で光星学院に1-8で7回コールド負け。昨秋は決勝で同校に3-21で大敗した。さらに昨秋東北大会は東海大山形に1-15で5回コールド負け。21世紀枠の青森県推薦校に選ばれたが、センバツには落選した。それでも心折れず春を迎えた。

 「下北から甲子園」を目指す大湊の道は険しい。だが倒れても倒れても不屈の精神で立ち上がってきた。苦しさをはね返す力は人一倍。昨年12月、青森県選抜の台湾遠征に光星学院ナインと一緒に行った佐藤は「光星学院を倒して優勝する」と力を込めた。【北村宏平】