<春季高校野球福島大会:日大東北8-1福島西>◇21日◇2回戦◇白河グリーンスタジアム

 福島では日大東北、学法石川、会津農林が4番の活躍でそれぞれ8強入りを決めた。日大東北の会川勇太外野手(3年)は3打数3安打で、8得点のうち6打点と勝利に大きく貢献した。

 前日の汚名を返上する大当たりだ。初戦の福島北戦では2打数ノーヒット。4番の仕事ができなかった会川は「アンダースローは得意なので、先発してくれて調子を取り戻せた」と、初回からバットが火を噴いた。1死三塁から粘って11球目を先制の適時二塁打。3回には1死二、三塁で初球のストレートを捉え、中前に2点適時打を放った。中村猛安監督(32)は「打つべき人が打って打線がつながった」と、3月から4番を任せる会川の復活に目を細めた。

 勢いは止まらない。5回、無死満塁で打席が回ってくると、今度はオーバースローの投手から右翼手の頭上を越える走者一掃の三塁打で6打点目。不振の時はフォームも崩れ「何の球を打っていたかも分からない」という状態だったが、見極める目も戻っていた。冬場に1日1500回以上バットを振り、筋力トレーニングで体重を67キロから72キロまで増やした。「打球の伸びが変わった」と、パワーアップを実感している。

 25日の準々決勝は、昨秋県大会の初戦で敗れた学法石川と対戦する。秋は出番のなかった会川は「絶対にリベンジしたい」と力をこめた。目標は「優勝して東北大会に出ること」。4番のバットで因縁の相手を倒し、さらに上のステージを目指す。【鹿野雄太】