<高校野球三重大会:松阪3-2いなべ総合>◇28日◇決勝◇四日市市営霞ケ浦球場

 県内屈指の進学校、松阪が1947年の創部以来、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。エースの最速145キロ左腕、竹内諒(3年)が1回戦から6試合目となる決勝も踏ん張った。さすがにボールが走らなかったが「緩い球を有効に使えば、実際よりも速く見せられるはず」と切り替えた。8回は1点差に追い上げられ、なお2死一、三塁でカーブを続けた後、135キロの直球で見逃し三振に切り抜けた。グラウンドは他の部活動と兼用で、打撃練習は週2回。制約の中でつかんだ栄冠だった。

 ◆松阪

 1910年(明43)に飯南郡立飯南女学校として創設された県立高。戦後、三重県立松阪中学校と統合され三重県松阪南高等学校に。1955年(昭30)から現校名に改称。生徒数は957人(女子484人)。野球部は47年創部。部員は93人。甲子園は春夏通じて初出場。主なOBは衆議院議員田村憲久。所在地は三重県松阪市垣鼻町1664番地。細見明典校長。◆Vへの足跡◆1回戦3-0四日市南2回戦9-0津3回戦4-1津商準々決勝3-2白子準決勝1-0四日市工決勝3-2いなべ総合学園