<全国高校野球選手権:甲子園練習>◇2日

 仙台育英(宮城)が、東北勢の先陣を切って甲子園練習を行った。野手はシートノックや打撃練習で汗を流し、渡辺郁也投手(3年)はマウンドの感触を確かめながら24球を投げた。2年前は1年生で唯一ベンチ入りしたが、登板機会はなく3回戦で敗退。エースとして帰ってきた大舞台に「気持ちよく投げられた。今度はチームの中心なので、勝つためのピッチングをしたい」と力を込めた。

 甲子園は狭かった?

 グラウンドに立った野手は「思ったより広くない」と口をそろえた。宮城大会で4試合を戦ったKスタ宮城の両翼は、日本の球場で最長の101・5メートル。甲子園は95メートルで、中堅もKスタより4メートル短い118メートルだ。左の主砲・上林誠知外野手(2年)は「浜風に乗せて、左方向に1発打ちたくなった」と目を輝かせた。

 直前の沖縄合宿は台風が接近し、1日早く切り上げて大阪入りするアクシデントもあった。それでも初日にひめゆりの塔や平和祈念公園を見学。沖縄そばやゴーヤーなど郷土料理も食べ、心身ともにリフレッシュした。今度は甲子園で自分たちが台風の目になることを目指す。【鹿野雄太】