<全国高校野球選手権:仙台育英8-2佐賀北>◇8日◇1回戦

 仙台育英(宮城)は07年優勝の佐賀北(佐賀)を下し東日本大震災後、宮城県勢初勝利を挙げた。

 仙台育英の2年生4番・上林誠知外野手の足が、14安打8得点の快勝につながった。2回の先頭打者で左打席に立つと、打球は右前へ。「守備の動きが遅かった」と見ると、50メートル6秒0の快足を飛ばして二塁を陥れた。ここから先制点が生まれ、佐々木順一朗監督(52)は「あのヒットと走塁で、雰囲気がガラッと変わった」と褒めた。上林は「自分の足ならいけると思った。ボールも見えている」と、4打数4安打に笑顔だった。