<秋季高校野球青森大会:光星学院7-3弘前東>◇23日◇3位決定戦◇青森県営球場

 光星学院が弘前東を下し、5年連続16度目の東北大会の切符を確保。5季連続甲子園出場の可能性をキープした。甲子園準優勝戦士・北條史也遊撃手(3年)の弟で1番の裕之遊撃手(1年)が5打数3安打1打点。3番滝本拓也中堅手(2年)が8回にダメ押し2ランなど計11安打を放った。

 先発のエース村上孝平(2年)が8回まで7安打2失点の粘投。一見快勝だ。だが仲井宗基監督(42)は「このままでは東北大会で勝てない」と言い放った。「技術以前に野球に対する考え方が甘い。力があると勘違いしている」と厳しい言葉が続いた。

 前日22日の準決勝・青森山田戦ではミスが目立ち、5-6で敗戦。試合後は選手たちだけでミーティングをさせた。だが敗戦のショックは尾を引き、この日もプレーに精彩を欠いた。選手も自覚。滝本は「今のままでは甲子園は夢のまた夢。前チームのようにスーパースターがいない分、チーム力で戦うしかない」という。

 「東北大会に出られるのは何より。選手たちは潜在能力は持っており、可能性はある。鍛え直したい」と仲井監督。村上は「東北大会では監督さんの期待に応えるピッチングをしたい」という。甲子園3季連続準優勝を受けて、光星学院新チームが試練の東北大会に臨む。【北村宏平】