阪神、オリックスが今秋ドラフトで1位指名する大阪桐蔭・藤浪晋太郎投手(3年)が9月30日、プロで即戦力になることを誓った。「新聞を見ていても、藤浪は即戦力だと、1年目からの活躍を期待されるまでに評価が上がってしまっている。ハードルが高くなっている。自分がそれに応えられるようにしなければいけない。現役と同じ練習をします」。同25日にプロ志望届を提出済み。今後も甲子園の頂点を目指したころと変わらない練習を続け、来年の球春を待つ。

 巨人の恋人、東海大・菅野智之投手(22)を除けば、プロ球団から1位指名を公約されているのは現時点では藤浪1人だ。「光栄なこと。でも、結局クジになるので気にしません」。巨人ファンの父晋さん(49)の影響で好きな球団は巨人だったが、「12球団どこでも、クジを引いて下さったところで頑張ります」。その決意は揺るぎない。

 今日1日、ぎふ清流国体で初戦・光星学院(青森)戦に臨む。この日は県岐阜商のブルペンで投球練習。「桐蔭のユニホームで出る最後の大会。1つ1つのプレーを大事にやっていきたい」。全国最強の責任を果たし、大阪桐蔭の背番号1に別れを告げる。【堀まどか】