第85回選抜高校野球大会(3月22日開幕、甲子園)の出場校を決める選考委員会が25日、大阪市内で開かれ、三重の菰野(こもの)が初出場を決めた。組み合わせ抽選会は3月15日に行われる。

 菰野は、夏は05、08年と2度の出場があるが、センバツは待望の初出場。オリックスのノーヒッター西を擁しても届かなかった甲子園初勝利を狙う。注目は控えの151キロ右腕・浦嶌颯太投手(2年)。昨年秋は不振でほとんど投げていないが、潜在能力が高く、今秋のドラフト候補だ。「甲子園で投げさせてもらえるなら、ストレートで抑えたい」と出番を待つ。戸田直監督(50)は「優勝を目指して勝ち進みたい」。悲願の1勝から、一気の進撃を狙っている。

 ◆浦嶌颯太(うらしま・そうた)1996年(平8)1月14日、三重県生まれ。菰野では入学直後からベンチ入り。1年夏の三重大会にも登板し、同年秋の県大会で自己最速の151キロを計測。183センチ、85キロ。右投げ右打ち。