第85回選抜高校野球大会(13日間、甲子園)が今日22日、開幕する。

 今大会NO・1スラッガーと評されているのが、大阪桐蔭・森友哉捕手(3年)だ。春夏を制した昨年の甲子園でも見せた逆方向への長打力は健在。8日の練習試合初戦の桜宮(大阪)戦では、2打席目に今季1号を放ったが、「センター方向に打とうとしたのに引っ張ってしまった」と不満げだった。20日の関西学院(兵庫)戦は初打席の初球を左中間へサク越え。今季6号に「打撃の調子は上がってきています」と胸を張った。

 中学時代から、逆方向へ打つ練習に取り組んできた。中学2年秋から木製バットで練習。昨年の18U世界選手権(韓国・ソウル)での木製バットへの対応力は、その努力のたまものだった。主力に故障が相次ぎ、1月は投球練習もし、3月の実戦で左翼守備にも就いた。打つだけでなく「どこでも守れます」と言いきるタフな姿勢で、甲子園3大会連続制覇を目指す強豪の先頭に立つ。【堀まどか】