春夏連覇へ3戦連発の記念球は監督が預かります。浦和学院(埼玉)が4日、さいたま市内の同校でセンバツ優勝報告会を行った。3戦連発の高田涼太内野手(3年)はホームランボールが監督預かりになっていることを明らかにした。

 高田は「いい気になるなってことです」と明るく話す。大会タイ記録の3戦連続弾はもちろん、昨夏の甲子園で放った1発も監督預かり。森士監督(48)は預かりの理由を「満足したらそこで終わり。球があると余韻に浸っちゃうから」と話す。11年に高校日本代表のコーチとなり、日大三の主将だった畔上翔外野手(法大2年)の姿に感動した。「優勝した翌日に駐車場で素振りをしてるんですよ。そんな選手見たことなかった」。同じく18U日本代表候補に選ばれた高田に満足してほしくなかった。

 その思いに応えるように高田は優勝翌日も朝5時15分に起床し、バットを振った。「昨日の打席でも詰まる場面があった。それを修正しようと思った。もしも、代表に選ばれることになったらそれに恥じない選手になるためにも」と話す。

 この日は生徒や地元のファン1400人が祝福に駆けつけた。高田は「まずは夏の優勝が目標」と次を見据えた。連覇の先に日の丸が待っている。【島根純】