センバツ大会で準優勝した済美(愛媛)の2年生エース安楽智大投手が、5月3日に開幕する四国大会(オロナミンCなど)登板を回避することが9日、分かった。センバツ大会で負傷した右手首などの回復を優先させるためで、上甲正典監督(65)は「疲労やけがもあり、今はしっかり体調を整えさせたい」と説明。今月13日の四国大会出場校順位決定戦・今治西戦も登板しない。

 安楽はセンバツ大会初戦(2回戦)・広陵(広島)戦で、2年生の甲子園史上最速の152キロをマーク。延長13回232球を投げて広陵を退け、デビューを飾った。3回戦・済々黌(熊本)戦で打球を右手首に受けながらも準決勝まで全4試合を完投し、準優勝の立役者となった。決勝を含め5試合で772球を投げた疲労に加え、甲子園から戻ったあとに右手首が悪化し4週間の休養が必要に。剛腕復活は初夏になる見込みだ。