<高校野球春季北海道大会:駒大岩見沢7-1岩見沢農>◇17日◇空知地区2回戦◇滝川市営
辛勝の次は快勝だ!
来年3月限りで閉校する空知地区の駒大岩見沢が、岩見沢農を下して3回戦に進出した。2回表のピンチからスクランブル登板した山本奉伯(とものり)投手(3年)が、被安打1で11三振を奪う1失点と好救援。打っては2回の先制打を含む2安打3打点をマークした。93年センバツ4強戦士を叔父に持ち、栄光の血を引き継ぐ背番号6がチームをけん引する。
駒大岩見沢の2番手投手、山本のビッグプレーが試合の流れを引き寄せた。2回表1死一、三塁のピンチ。岩見沢農は遊撃からマウンドに上がった山本の3球目にスクイズを仕掛けた。山本は猛ダッシュしてグラブを差し出し、小飛球を好捕。三塁へ転送し、併殺で切り抜けた。延長13回を戦った1回戦・岩見沢緑陵戦でも7回2/3を無失点救援した男が、ここ一番で踏ん張った。
「2回に出番が来るとは思いませんでした。早すぎます」と山本。佐々木達也監督(29)に投手交代を告げられた時も、けげんな顔をしていた。すると「お前が投げるんだ。行って来い」と怒られた。ゲキを入れた佐々木監督は試合後「スクイズをよく捕ってくれました。あれは大きかった」と手放しでほめた。6回に押し出しで1点こそ許したが、その後は危なげなく、直球主体で自己最多11奪三振、102球で締めた。
バットも好調だ。ピンチをしのいだ直後の2回裏に、先制の左越え二塁打。6回にも中越えへ2点適時打を放った。それでも本人は「四球(与四球3、死球1)もあって出来は60点」と控えめだった。
「ヒグマ魂」を血で受け継ぎ、ラストイヤーに懸ける。母の弟にあたる松原勉さん(37)は93年センバツ4強メンバーで、二塁手のレギュラーとして活躍した。兄康伸さん(25)は兄弟校の駒大苫小牧に進んだが「叔父さんのように甲子園に出て活躍したい」と、駒大岩見沢を選んだ。
春初戦は苦しんだが、2戦目は攻守に、らしさを取り戻した。主将の葛西力也一塁手(3年)は「落ち着いて戦えた。次も全員で挑戦者としてぶつかります」と力を込めた。今日18日の3回戦では、砂川と激突する。【中尾猛】
◆山本奉伯(やまもと・とものり)1996年(平8)2月14日、森町生まれ。函館湯川小4年から野球を始めた。森中時代は中学硬式の函館東シニアに所属し、ポジションは内野手。当時は北照の主将、吉田雄人中堅手(3年)とチームメートだった。駒大岩見沢では1年秋に背番号17でベンチ入りし、遊撃手と投手を兼任。家族は両親と兄、姉。178センチ、60キロ。右投げ左打ち。

