<高校野球春季青森大会:八戸工大一1-0弘前学院聖愛>◇19日◇準々決勝◇八戸市東運動公園野球場

 八戸工大一が昨年の夏秋と連敗した因縁の相手、弘前学院聖愛(聖愛)に雪辱、ベスト4進出を決めた。1回に敵失で得た1点を、左腕エース鶴飼雄喜(3年)の力投とバックの好守備で守りきった。

 八戸工大一が用意周到、見事な守りで緊迫の試合を制した。9回裏、聖愛に2死から連打され、一、二塁のピンチ。長谷川菊雄監督(36)は三塁手、左翼手、右翼手を代えた。次打者の当たりは左前打。小向勇太左翼手(3年)が好返球で走者を三塁にストップさせ、同点を防いだ。

 なおも満塁のピンチ。相手の強い三ゴロを吉岡幹将三塁手(3年)がさばき、ゲームセットだ。8回裏には1死二、三塁から相手中飛を黒沢晋輔中堅手(3年)が本塁に好返球で刺し、併殺でピンチを切り抜けた。直前の長谷川監督の伝令は「あの時と同じだ。乗り越えろ!」だった。

 昨年9月16日の秋季県大会2回戦。2-2で迎えた8回、1死二、三塁のピンチにエラーで勝ち越し点を許し、敗れた。以来、ピンチをいかに守り抜くかの練習を秋、冬、春と積んできた。「場面はまるであの日の再現。因縁を感じる。選手がよく粘ってくれた」と長谷川監督は神妙な表情をみせた。【北村宏平】