<高校野球春季関東大会:前橋育英8-5桐光学園>◇20日◇準々決勝◇宇都宮清原
桐光学園(神奈川2位)が前橋育英(群馬1位)に敗れた。前日、延長12回を投げ18三振を奪った松井裕樹投手(3年)は登板しなかった。2回にブルペンでキャッチボールしたが、168球を投じた疲労を考慮され、マウンドに上がることはなかった。
夏へ向け、松井はクレバーになる。小雨が降り約1800人とやや寂しい観衆の中、左腕は試合終了のサイレンをベンチで聞いた。チームが敗退したことで、連投の重要性が浮き彫りとなった。試合後には「球数を少なくできれば連投が出来る。昨日は168球も投げてしまった。それがなければ今日も頭からいけた」と前日の投球を反省した。
春の県大会は2位となり夏はシードが決定。それでも甲子園出場には神奈川県大会で7連勝する必要がある。左腕は、代名詞の三振をより少ない球数で奪うために制球力を磨くと言う。「打者を見てクレバーに、ストライク先行で投げる」と目標を口にした。
昨年は変化球の制球が悪く、四球を連発していた。今春はカウントを稼ぐスライダーを習得。直球が走らない時は変化球で追い込み、3球で三振を奪う。県大会準決勝の日大藤沢戦では5回をわずか71球、12奪三振と理想的な投球を見せた。前日の不調は「ゴム製のプレートが合わず力が伝わらなかった」と分析。合わないマウンドでも打者に集中し、球数を減らして打ち取ることを誓った。
週末からは熊本遠征に出発。熊本工など3校と対戦。来週は福岡遠征で久留米商など4校と戦う。休む間もないが、夏の全国制覇へ疲れを残さない投球術を学んでいく。【島根純】

