第52回春季全道高校野球大会の組み合わせ抽選会が21日、札幌市内で行われた。来年度で閉校する駒大岩見沢は28日の1回戦で札幌光星と対戦する。9年連続32度目の出場となる同校は、過去優勝4度、準優勝4度の実績を誇る。最後の春、最後の円山で、部員15人のヒグマ軍団は、優勝を目標に掲げて挑戦する。

 駒大岩見沢にとって最後の春の組み合わせ抽選会で、佐々木啓司総監督兼部長(57)は、一番後ろの席に陣取った。古豪・北海、兄弟校の駒大苫小牧、昨秋優勝の北照と、名勝負を演じてきたチームの名前がボードに掲出される様子を静かに見守った。そして、初戦の相手が札幌光星に決まると、「よし」と言って唇をかんだ。

 夏の北北海道大会で歴史に幕を下ろす同校にとって、円山での大会は今回が最後になる。クジを引いた主将の葛西力也左翼手(3年)は「この大会はただの春じゃない。空知地区でやったように1戦1戦、大切に戦って自分たちの力を出し切りたい」と決意を込めた。現チームは札幌光星とは練習試合を含めて対戦したことはなく、葛西主将は「(札幌光星は)札幌地区で接戦を勝ち上がっている。集中力があると思います」と気を引き締めた。

 兄弟校の駒大苫小牧とは別ブロックとなった。葛西は「公式戦で対戦するのはここが最後なので、決勝まで勝ち上がって駒大苫小牧とやってみたい」と、思いを吐露した。駒大苫小牧をはじめ北照、北海、札幌日大など南北海道地区のチームとはこの春が対戦する最後のチャンスで、ナインの気持ちは一致している。

 1試合でも多く試合をし、競い合ってきたライバル校との対戦が、そのまま野球部の歴史の最終章になる。空知地区予選ではラストシーズンの戦いを見ようと、野球部OBや多くのファンが駆けつけた。周囲の期待も感じながら、ヒグマ軍団は悔いを残すことなく全力を尽くす。【中尾猛】