<高校野球春季東海大会:静岡8-3県岐阜商>◇24日◇1回戦◇三重・四日市球場

 3年ぶりの県外勝利だ。静岡(静岡2位)が、春のセンバツで8強入りした岐阜1位の県岐阜商を下した。鈴木亮、水野匡貴(ともに3年)の左右2枚看板投手を擁し、10年春以来の東海大会勝利を収めた。今日25日に同球場で静岡-津商(三重2位)の準決勝が行われる。

 「よっしゃー」。静岡ナインが口々に叫ぶ。県大会の勝利では、ここまで感情を表に出すことはない。控えの選手も含め全員が笑顔だった。

 先発マウンドは左腕の鈴木亮。公式戦は3日の県大会準々決勝以来の登板だった。先頭打者に四球を与え1安打で先制された。鈴木亮は「初回にランナーを出して」と反省。粘り強い相手にてこずりながらも「ストライクを先行できた」と最少失点で切り抜けた。

 鈴木亮はバットでも見せた。1-1の2回裏先頭打者。低めの変化球をすくい上げると逆風をものともせず右翼席へ。「監督から外にしぼれと言われてたけど中に入ってきたので」。1発はチームを加速させた。

 6回のマウンドには水野が立った。「(鈴木亮とは)同学年だから負けたくない」と話すように、2安打に封じる。県大会決勝で常葉学園菊川に0-7と打ち込まれたときと比べ「低めにボールが行った。変化球もキレがよかった」。受けた外山伊吹捕手(3年)に「一番よかった」と言わせるほどだった。

 3季連続の東海大会1点差負け。主将の外山は「今回は全員で戦うことを確認した」と話した。センバツで大阪桐蔭を破り8強入りした、2季連続東海大会優勝の県岐阜商との対戦を心待ちにしていた。16安打を浴びせ、相手の失策に乗じての得点は2回あった。

 鈴木亮も水野も皆が口をそろえる。「冬から東海(大会)で勝つことを考えてきた」。東海大会での勝利は10年春1回戦で中京大中京を8-7で破って以来。止まっていた静岡の時計が動きだした。【加納慎也】