<高校野球春季東海大会:静岡7-0津商>◇25日◇準決勝◇三重・四日市球場

 静岡(静岡2位)は1番菊池啓太郎内野手(3年)が5打数5安打と打線をけん引。津商(三重2位)に8回コールド勝ちし、59年ぶりの頂点へ前進した。今日26日に同球場で行われる決勝は、02年の沼津学園(現飛龍)-浜松商(11-10で沼津学園優勝)以来の静岡県勢対決となった。

 菊池が50メートル5秒8の俊足を生かし5安打の大暴れだ。1回に一塁への内野安打。その後、三盗を決めると2試合連続で先制のホームを踏んだ。3、5、7回にも先頭で出塁しチャンスをお膳立て。6-0となった8回2死三塁では「自分が塁に出れば点が入る」と最も確率の高いセーフティーバントを選択。相手投手の送球が浮いてセーフとなり、コールド勝ちを決める7点目をもたらした。決勝で戦う常葉菊川とは、昨秋とこの春の県決勝で戦い1勝1敗。「春に負けているので勝ちたい」と、前回4打数無安打の雪辱に燃えた。