<高校野球春季山形大会:羽黒6-0米沢中央>◇25日◇準決勝◇山形・天童市SC球場
山形で、羽黒の高橋勇人投手(3年)が春の県大会史上初のノーヒットノーランを達成した。昨秋の県第3代表決定戦で敗れた米沢中央に雪辱し、3年ぶり17度目の東北大会出場に花を添えた。背番号11の右横手投げで、この日が公式戦初先発。打者30人に対し無四球7奪三振、味方失策による走者3人のみに抑え、107球で料理した。
羽黒の高橋が、あれよあれよと快投を演じた。無安打無得点の期待が高まった9回裏は、先頭打者の投ゴロ処理を打者走者と競走で一塁タッチ。2死から内野失策でこの日3人目の走者を背負ったが、最終打者を中飛に仕留め、投手憧れの勲章をものにした。3失策が無ければ完全試合。だが高橋は「支えてくれたみんなのおかげです。走者が出たら抑えるのが役目。最後はヒットでなくてよかった」と味方失策に感謝?
した。
やはり米沢中央が相手だった昨秋の県第3代表決定戦以来2度目の県大会登板。前回は8回から救援し、残り2回を無失点に抑えたが、チームは0-4で敗れた。今春は地区大会直前に急性胃腸炎にかかり、今大会からベンチ入り。今季公式戦初登板で快挙を達成した。制球を重視し、2年春から横手投げに転向。名前に同じ「勇」の字があるヤクルト在籍時の林昌勇(イム・チャンヨン=現カブス)の投げ方も参考にし、昨季オフは車のタイヤ押し20メートルを毎日20本こなすなど、体力強化にも努めてきた。常時セットポジションで、クイックも織り交ぜ、タイミングをずらしている。この日は自己最速133キロの直球に80キロ前半のスローカーブも織り交ぜ、緩急とコースを使い分けて相手打線を手玉に取った。
1年秋からマスクをかぶる川上主将のリードも光った。「テンポを変えながら序盤はスライダー、変化球狙いの後半は、緩急を使い分けた」としてやったり。頭脳派バッテリーは「優勝して夏につなげたい」と口をそろえた。【佐々木雄高】
◆高橋勇人(たかはし・はやと)1996年(平8)1月1日、山形県新庄市生まれ。新庄小2年から新庄ビクトリーパワーズで少年野球を始める。新庄中では新庄リトルシニアで外野手兼投手。投手として入学した羽黒では昨秋からベンチ入り。家族は祖父、両親、妹2人。右投げ右打ち。175センチ、70キロ。

