<高校野球佐賀大会:有田工6-5早稲田佐賀>◇21日◇決勝◇佐賀県営

 有田工が延長10回サヨナラ勝ちで創部114年目で初出場を決めた。1点を追う9回裏、2死走者なしから4連打で追いつくと、10回も2死走者なしから3連打でサヨナラ勝ちした。10回2死一、二塁から3番藤川周内野手(3年)が左翼へ殊勲打。「抜けた瞬間勝ったと思いました」と勝負強さを見せつけた。陶芸や窯業を学ぶセラミック科もあり9番の福田孝輔外野手(3年)がその1人。「ろくろを回してもなかなかうまくいかなくて、あきらめない気持ちが大事だと学びました。野球にも通じています」と笑った。プロ注目の右腕・古川侑利投手(3年)を中心に芸術的な粘りを披露する。

 ◆有田工

 前身は「勉脩学舎」で陶磁器産業技術者を養成。1900年(明33)に佐賀県立工業学校有田分校として創立。1948年から現校名。電気科、デザイン科、セラミック科、機械科がある。生徒数は590人(女子177人)。主なOBは俳優の白竜。創部は創立年。部員60人。所在地は佐賀県西松浦郡有田町桑古場乙2902。牟田久俊校長。◆Vへの足跡◆2回戦3-2龍谷3回戦2-1佐賀西準々決勝1-0神埼清明準決勝3-2佐賀工決勝6-5早稲田佐賀