<高校野球愛媛大会:済美7-0松山中央>◇21日◇3回戦◇坊っちゃんスタジアム

 夏モデルにチェンジ!

 済美の2年生右腕・安楽智大投手が6回1/3を3安打7奪三振で無失点に抑え、7回コールド勝ちで8強進出を決めた。球数は69球と安楽にしては少なめ。夏の過酷な戦いを見据え、投球と生活スタイルを変えた。

 「腕をがむしゃらに振るのではなく、コーナーを突いて変化球中心の配球にしました」。初戦・帝京五戦で最速153キロをマークした速球を控え、制球重視。4回に2点を先制すると、安楽はギアを入れ替えた。直球主体で5回には、偵察に訪れていた他校のスピードガンで152キロを計測。剛柔織り交ぜて貫禄の投球を展開した。

 さらに「終盤バテないよう食生活を変えました」。これまで朝は睡眠優先で朝食抜き。その生活を改善し、この日もしっかり朝食をとって試合に臨んだ。安楽は現状を「まだ60点」と自己採点。変化、そして進化しながら甲子園を目指す。【宮崎えり子】