桐光学園(神奈川)松井裕樹投手(3年)が26日、川崎市内の同校で野呂雅之監督(52)と進路面談を行った。前日25日準々決勝で横浜に敗れたことを受け実施された。毎年、夏の大会敗退翌日に同校が行っているもので、3年生部員は1人ずつ10分以上かけて野呂監督と今後について話し合った。

 面談後、松井は取材に応じ「野呂監督からお疲れさまと言われました」と恩師からのねぎらいに笑顔を見せた。プロ入りが濃厚だが、進路については「昨日今日でまだ考えられる状態じゃないです。気持ちを整理して、いろんな人と話をして決めたい」と話すにとどめた。どの時期に進路を表明するかも「まだ全然決めていない」とした。ただ、今後も寮生活は続け、2年生による新チームの練習にも参加していくという。

 この日は部室のロッカー掃除も行った。荷物を詰め込んだポリ袋の中には今秋ドラフトを特集した野球雑誌も詰め込まれていた。「(部室は)すっかり空っぽです」と少しだけ寂しそうに笑う怪物を、次のステージが待っている。