<高校野球富山大会:富山第一4-2桜井>◇26日◇決勝◇富山市民

 追い上げを狙う桜井打線の前に、富山第一のエース宮本幸治(3年)が立ちはだかった。効果的な味方打線の援護にも支えられて、2失点の完投勝利を飾った。今夏3試合目の先発で揺るぎない好投を見せ、大会初完投でチームを春夏通じて初の大舞台へと導いた。黒田学監督(32)も「選手たちには普段から厳しいことを言い続けてきたが、きょうは『よくやった』と言ってやりたい」とねぎらった。

 甲子園に出たことのない高校で頂点を目指すことが宮本の夢だった。トレーニングで下半身を鍛え、144キロの威力あるストレートを投げられる右腕をつくってきた。プロも注目する実力を聖地のマウンドで披露する。

 ◆富山第一

 1959年(昭34)創立の私立校。生徒数は1135人(女子435人)。野球部は60年の創部。部員数は52人。主なOBはサッカー元日本代表の柳沢敦、宝塚歌劇団星組の夢咲ねね。所在地は富山市向新庄町5の1の54。本吉達也校長。◆Vへの足跡◆2回戦9-0高岡西3回戦7-0石動準々決勝7-3滑川準決勝10-0砺波工決勝4-2桜井