<高校野球京都大会:福知山成美5-0鳥羽>◇27日◇決勝◇わかさスタジアム京都

 福知山成美がエース仲村渠(なかんらかり)康太投手(3年)の2試合連続完封で、5年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。

 2日連投となったが「疲れはなかった」と直球を中心とした攻めの投球。鳥羽打線を7安打無得点に封じた。エースの力投に、田所孝二監督(53)は「一番良い投球をこの2試合で出してくれた」と笑顔を見せた。

 ノーシードから接戦を勝ち上がった優勝だ。69年夏の甲子園で準優勝した三沢(青森)のエース太田幸司氏(61)の長男で主将の太田幸樹投手(3年)は「京都大会の粘り強い野球で優勝したい。父が活躍した甲子園に出られてうれしい」と憧れの舞台に思いをはせた。

 ◆福知山成美

 1871年(明4)創立の私立校。00年に福知山商から現校名に変更。普通科の3コースと商業科の1コースがある。生徒数は788人(うち女子327人)。野球部は23年創部で部員数114人。甲子園は春1度、夏は5年ぶり4度目。主なOBはオリックス横山徹也、元ヤクルト大原秉秀。所在地は福知山市字堀3471の1。足立透校長。