<高校野球春季山形大会:酒田南14-2長井>◇17日◇2回戦◇高畠町野球場

 酒田南の3番・清水敬太内野手が満塁弾、4番・三浦颯大捕手(ともに3年)が3ランを放つなど5回コールドで長井に圧勝した。

 酒田南の主軸コンビが、初戦から爆発した。まずは3番清水だ。2点リードの2回裏、1死満塁から左翼手の頭上を大きく越えるアーチをかけた。昨秋クリーンアップも、この春は調子を落とし、地区大会では6番。練習試合を含め、ここまで出場4試合で3安打だった。だが毎朝2時間、ボール2箱分のティーバッティングをこなして復調し、この日から3番に復帰。「かなり気合が入っていた」と自身初のグランドスラムでいきなり結果を出した。

 「あれで火がついた」と続く3回には、4番の三浦が左翼へ3ランをたたき込んだ。3、4番そろい踏みの1発に、三浦は「点を取って勝てたのはよかった」と笑顔。だがリード面では「配球などはもっと工夫しないといけない」と課題も口にした。チームの目標はもちろん、2年ぶりの夏の甲子園出場。「そのために(春から)主力がやらなきゃ」。大勝発進にも2人は声をそろえ、気を引き締めた。【成田光季】