日刊スポーツ記者がお勧めする全国の有望選手にスポットを当てる「ピカイチ投手編」。

 「越後のゴジラ」を卒業する。日本文理(新潟)のエース飯塚悟史投手(3年)は昨秋の明治神宮大会で3本塁打。センバツではその長打力に注目が集まったが、1回戦敗退を機に投球術に磨きをかけた。5月の西日本短大付(福岡)との招待試合では、自己最速の145キロを計測し、同じドラフト候補の小野郁(3年)に1-0で投げ勝った。「あのニックネームはうれしくない。自分が打てなくても、周りが打ってくれる。今は勝てる投手を目指している」。飯塚の右腕が、チームを3季連続の甲子園に連れて行く。