<高校野球大阪大会:桜宮6-3常翔啓光学園>◇19日◇2回戦◇豊中

 最速145キロを誇る桜宮・山本隆広投手(3年)が、毎回の15奪三振発進も反省しきりだ。初回先頭打者から3者連続三振を奪うも、2回の先頭打者に死球。4回は死球が絡んで失点した。9回完投も7安打3失点。「初戦で球がうわずった。制球が定まらなかった。肩がいつもより軽くてまとまりにくかった」とすぐに反省点を挙げた。

 桜宮では練習後、その日の練習を振り返る時間を取っている。ノートに自分のダメだった点、よかった点を記し、福原和行監督(50)に提出。さらに、チームメート同士、気づいたことを指摘しあうことも。「自分ではカーブが決まっていると思っても、腕の振りが遅いと言われたりする」。この日、自身はノートに「足を使えていなかった」と書くつもりだ。

 “満点快投”となったとき、山本に会心の笑みが浮かぶはずだ。【磯綾乃】

 ◆山本隆広(やまもと・たかひろ)1997年(平9)1月27日、大阪・阪南市生まれ。4歳で野球を始め東鳥取小では「東鳥取ファイターズ」に所属し捕手。鳥取東中では軟式野球部に所属。172センチ、77キロ。直球の最速は145キロ。遠投95メートル。右投げ左打ち。