甲子園を呼ぶ家系のラッキーボーイが、ベンチ入り最後の1枠をゲットした。第96回全国高校野球選手権(8月9日開幕、甲子園)に出場する南北海道代表の東海大四は30日、甲子園初戦の記録員として、林晃輝(こうき)内野手(3年)のベンチ入りを決定。全体練習後に大脇英徳監督(39)から指名された林は「めっちゃうれしいです」と照れ笑いだ。

 父則晃さん(56)は東海大四が76年夏に初めて甲子園に出場した時の二塁手、兄健太朗さん(30)はベンチ入りこそ出来なかったが、01年センバツ出場チームに在籍と、甲子園に縁がある。高校受験の際「縦縞が格好良くて」と迷わず父、兄と同じ道を進んだ。

 昨秋は背番号18でベンチ入りしたものの、以降はメンバーから外れ、今夏、南北海道大会ではスタンドの応援部隊のまとめ役を務めた。「故障しても言ってこないタイプ。みんなが林の努力を分かっているはず。弱音を吐かずに頑張ってきたので、何とかベンチ入りさせたかった」と大脇監督。林は「(記録は)だいたいつけられますが、今日から猛練習します。ダメなプレーが出ても声で盛り上げていきたいです」と意気込んでいた。【中島宙恵】