初戦から好カードがそろい、勝ち上がり次第で、大会全体の展開が大きく変わる混戦模様だ。優勝候補には東海大相模、大阪桐蔭、龍谷大平安、明徳義塾、九州国際大付、沖縄尚学などが挙がる中、初戦から注目のカードがそろった。

 神奈川大会で大会タイの11本塁打を放った東海大相模の強力打線は、初戦で盛岡大付の150キロ右腕、松本攻略に挑むことになる。春夏連覇を目指す龍谷大平安は、重圧の懸かる開幕カードで好左腕の金子を擁する春日部共栄と対戦。エース兼4番の岸が大黒柱の明徳義塾は、高校通算73本塁打を誇る大会屈指のスラッガー岡本を擁する智弁学園と激突する。大阪大会3連覇の大阪桐蔭は開星、沖縄尚学は4年連続出場の作新学院と、それぞれ実力校と対戦する。

 2回戦以降は、試合ごとに勝利チームがクジを引くことになるが、まずは各校初戦がカギになる。互いに好投手擁する日本文理と大分も好カード。八戸学院光星、高崎健康福祉大高崎、三重、東邦、神戸国際大付なども力があり、上位進出を狙う。